院長の症例日記

首の寝違えについて

今回はいつもとは違う形での投稿です。

なぜか最近『寝違え』で首を痛めて来院される方が増えています。
季節的なものも関係しているかもしれません。

大抵の場合、これといった治療をしなくてもちょっと我慢していれば徐々に治まり、
その日のうちには痛みはとれて治ります。

ですが、まれに痛みが徐々に強くなり、首を動かそうとすると激痛が走り、くしゃみや咳をしても
痛み、ほとんど動かせなくなってしまうこともあります。私も経験あります。かなり辛いです。

寝違えは必ずしも寝ている間の姿勢が悪かったから、という理由だけで発症するとは限りません。
日中に痛み始めることも珍しくありません。

朝はちょっと違和感がある位だったのが、パソコンに向かって仕事をしているうちに段々首が
痛くなり、昼過ぎには首をちょっと動かしただけ激痛が走るということもよくあります。

寝違えを発症すると、首の骨(頚椎)の接合部分である椎間関節や椎間板に炎症が起きていると
考えられ、頚椎周辺の筋肉が固まって緊張してしまいます。

これは炎症を起こしている部分を本能的に守ろうとして、筋肉が鎧のようになっているからです。

なので痛みを治める順番としてはまず炎症を何とかしなければ固くなった筋肉は柔らかくなりません。
先に固くなった筋肉をほぐそうとしてマッサージをしてはいけません。逆効果の場合もあります。

まず患部を冷やす。オススメは保冷剤をハンカチ等で包み、痛みを感じる部位に直接当てる方法。
10~15分位冷やして、一旦外して皮膚の冷たさが元に戻ったら再度冷やす、を可能な限り繰り返します。

炎症は発症から約48~72時間がピークと言われますので、発症からおよそ3日間はアイッシングが有効
と考えられます。

患者さんからよく「湿布を貼って冷やしてました」という事を聞きますが、冷湿布に冷やす効果は
ありません。貼った瞬間にひんやり感じる成分が含まれているので冷えていると思われがちですが、
湿布の目的は『冷やす』のではなく、薬剤を使って炎症を軽減する事にあります。

ですので、お仕事で上記のアイッシング方法が難しい場合は、湿布を貼って炎症を鎮めるのも有効です。

あとは、なるべく早く治療を受けることが大事です。初期段階で治療ができればトータルの痛みの
期間が短くて済みます。

治療後にテーピングで筋肉を補強、動きを制限することで余計な痛みを防ぐことができます。

また、寝違えは単に寝ている姿勢が悪かっただけで起こるものではありません。定期的に繰り返し発症
する方は、その原因が必ずあるはずです。

今後の為にも一度根本を探し出し、治療をしておくのも大事です。