院長の症例日記

階段を上がると股関節(鼡径部)が痛む

40代女性

【主訴】
階段を上がる時や靴下を履こうとして股関節を曲げると鼡径部が痛い。
最近は歩行時にも少し痛みがあり、かばって歩く為腰や臀部も痛み出した。

【状態】
過去にも何度か同様の痛みが現れているが、今回の痛みが一番強い。
今までは歩行時にまで痛むことはなかった。
股関節の可動域は、他動では屈曲位約90度(膝を曲げた状態)までは可能だが、自動では
ほとんど挙がらない。左右では左の方が著明。

【施術】
股関節の動きに関わる筋肉を中心に徒手療法やストレッチで張りを緩和させ、
徒手療法ではアプローチしにくい深部の筋肉に対しては高周波療法にて刺激を行なった。

【結果】
一回目の施術後から鼡径部の痛みは軽減し、翌朝には靴下が普通に履けるようになった。
ただ、鼡径部の痛みが消えた分、腰と臀部の痛みをハッキリと感じるようになった。
二回目の施術は、日中15分程度を歩いている間に3回立ち止まって休憩を入れる位腰と右太腿の裏が張って鈍痛が現れたそうなので、腰と臀部、右ハムストリングスを中心に行なった。鼡径部は痛みが今のところ消失しているので様子を見た。

【考察】
鼡径部の痛みは一回の施術で改善がみられたが、完全に良くなったかどうかはまだ判断できないので、しばらくは注意して診ていく必要がある。腰や臀部の痛みは鼡径部痛が治まれば軽減していくと思っていたが、こちらは返ってハッキリと痛みを感じるようになったので、鼡径部とは原因が別ではないかと思われる。まだ施術の回数が少ないので、何とも言えないが神経痛の可能性もあるので、もうしばらく続けて施術を受けることを勧めている。

腕相撲後に現れた腕の痛みと痺れ感

40代男性

【主訴】
左肘関節から左前腕・手指にかけての疼痛
左手中指および薬指の痺れ感

【状態】
2週間程前に腕相撲をやってから、左肘周辺と左前腕、頚部から左肩に痛みを感じる。
調理師の仕事をしているので、左手で大鍋やフライパンを振ることが多く、痛みを我慢
しながらの仕事なので痛みが取れない。数日前から指に少し痺れを感じるようになった。

左肘を痛めてから痛みを我慢して仕事をしていたので、左上肢全体がかなり張っている。
硬くなった筋肉が神経を圧迫し、手指への痺れを引き起こしている可能性がある。
左肘の靭帯を痛めた可能性もある。

【施術】
左肘関節へは超音波治療、左前腕部及び頚部から左肩部にかけては徒手療法にて張りを
緩和させて、頚部から左肩・左前腕・左手指部にかけて高周波療法にて神経の促通を促した。

【結果】
一回目の施術後、左上肢全体的な痛みおよび左手指部の痺れ感が軽減。ペインスケール10→7に。
左肘関節外側の一部に痛みが残っている。
二回目は初回と同様の施術で、更に少し左上肢の痛みと左手指部の痺れ感が減少。
ペインスケールは10→5程度まで下がり、ピーク時の約半分くらいになっている。
左肘外側の痛みは若干マシになったようだが、まだ気になるくらい残っている。
3回目も前回同様の施術を行ない、症状は順調に改善している。ペインスケールは10→3or4に。
特に左前腕の痛みはかなり軽減しており、仕事中も気にならなくなってきた。
6回目の施術で左上肢全体の痛みと左手指部の痺れ感はほとんど感じなくなったが、
左肘関節外側の一部に感じてた痛みはまだ残っており、やはり靭帯を損傷していた可能性がある。
今後は左肘外側への治療を優先して行う予定。

【考察】
初診時は痺れ感に加え、左上肢全体の広範囲に痛みがあったので、改善までに時間が掛かると
思われたが、来院間隔をあまり開けずに治療できたのでほとんどの症状に改善がみられた。
ただ、当初から訴えていた左肘外側の痛みに関しては、恐らく腕相撲をした時に靭帯を痛めた
思われるため、もう少し時間が必要と伝え続けての施術を勧めている。

猫背矯正

以前から気になっている猫背を治したい

50代女性

【主訴】
以前から姿勢の悪さが気になっており、肩や首の凝りも姿勢が影響している。
趣味でゴルフをしているが、猫背のせいで肩回りの動きが悪くスコアが良くならない。

【状態】
ご本人の自覚通り背中(特に肩甲骨付近)が丸くなっている。
肩関節の動きも低下しており、背中の上と下から手を回しても手と手の間が約20㎝離れている。
呼吸も浅く感じている。

【施術】
実費治療の猫背矯正を行ない改善を図る。
背中の丸みを改善させることで背部の筋の過剰な張りを緩め、胸部の筋緊張も緩和させる。
肩甲骨の動きを良くし、肩関節の可動域を改善。
呼吸を補助している筋の緊張を緩和させ、呼吸をしやすくする。

【結果】
一回目の施術ではこれまで殆んど伸ばしたことの無い所へのアプローチになるため痛みを感じやすく、
施術後も大きな変化は感じなかったが、三回目の施術後に背中の上下から手を回した際の指の距離を
計ったところ、約18㎝に縮んでいた。五回目の施術後で16㎝まで縮み、本人も動きやすくなったと
感じるようになった。現在7回目の施術後で13㎝まで縮まっている。呼吸の浅さも感じなくなった。
完全に手と手が触れるまで続ける決意。

【考察】
背中に回した手の間隔が縮まっているので、肩甲骨の動きは確実に良くなっており、肩関節の可動域も
拡がっている。ゴルフのスイングも以前よりスムーズに振れるようになっているようで、ゴルフ後の
背中や肩、首の痛みが軽減した。スコアはまだ伸びてない様子。
姿勢が良くなったので、見た目も少し若返ったように感じる。

ゴルフによる肘の痛み

50代男性

【主訴】
ゴルフのプレー中にダフってしまい、右肘内側を痛める。

【状態】
元々右肘の外側に少し痛みがあり、手首を曲げたり反らせたりすると痛みが増していた。
ゴルフ中もかばいながらプレーしていたところでダフってしまい、その瞬間からクラブを
握るだけでも右肘の内側に痛みが現れるようになった。

【施術】
受傷直後ではなかったが、患部(右肘内側)に若干の熱感があったのでアイッシング。
前腕の筋群に緊張がみられたので徒手療法で筋緊張を緩和させる。
それでも掌を強く握らせると肘の周辺にいたみを感じるので、
高周波治療を行ない、痛みを過敏に感じている神経を落ち着かせ、筋の動き、関節の運動を正常な状態に戻した。

【結果】
一回目の施術直後から翌日にかけては痛みが引き、拳を握ってもそれ程痛みは出なかった。
翌日の夜になって少し痛みが戻り、拳を握ると痛みがあった。ペインスケールは10→7くらい。
3日後に再度同じ施術を行ない、やはり施術直後は痛みが軽減し手首や肘を動かしても痛みは感じなかった。翌日の夜になっても前回ほどの痛みの戻りはなかったが、ペインスケールでいうと10→5程度。
その後は数日経つと痛みが戻って、施術で良くなってを繰り返しているが、痛みは徐々に小さくなっている。

【考察】
痛みが引いては出てを繰り返すのでご本人に確認したところ、時々打ちっ放しに練習に行っていることが判明。定期的にラウンドもあるので、なかなか安静にできない。ゴルフによる肘の損傷は一回痛めてしまうと完全に痛みがとれるまで時間が掛かるので、根気よく治療を続けることが大事。慢性化させてしまうと日常のちょっとした動きでも痛みを感じてしまうので、そうなる前に完治させないと今後のプレーにも影響が出ることを本人に説明し、テーピングやサポーターも使用しながら治療を続けている。

重い物を持ち上げた時でなくても起こるギックリ腰

50代男性

【主訴】
朝目が覚めて体を起こそうとした際に腰部右側に強い痛みを感じた。
ここ数日は重い物を持ったり激しい運動はしていない。

【状態】
顔を洗おうとして体を前に傾けると患部に痛みがあり、
右斜め前に傾けると更に強い痛みを感じる。靴下を履く動作ができない。
下肢への痺れはないが、電車で立っていると腰から右太腿の外側付近まで鈍痛を感じた。

【施術】
発症当日に来院されたので、患部の炎症を抑える為アイッシングを行ない、
超音波療法で疼痛緩和を図った。更に周辺筋に過度の筋緊張が見られたので
電気療法で筋の緊張を緩めた。

【結果】
翌日のペインスケールは10→6。靴下を履く動作はまだ少し痛む。初日と同様の施術を行ない
少し動かせるようになっているので、軽くストレッチを行なった。
3~5回目の施術では一進一退を繰り返し、夜には良くなるが翌朝は痛みが戻っている状態。
電車で立っている時も腰から右大腿の外側付近までの鈍痛は酷くはないが残っていた。
6~7回目の施術で高周波治療を行ないペインスケールは10~1まで下がり、
靴下もスムーズに履けるようになった。電車で立ってても右大腿部への鈍痛は感じない。
右斜め下へ体を傾けてもあまり痛みを感じなくなった。

【考察】
トータル約10日間計7回の治療で日常生活に支障のないレベルまで回復した。
毎朝職場でラジオ体操を行なっているが、当初前屈系の体操は回避していたが、
6回目の施術あたりから出来るようになっていた。元々体は固く、運動不足も重なり、
就寝中の寝返りや起床直後の急な動作によりギックリ腰を発症した模様。
起床後30分は急な動作は避け、普段からストレッチを行ない、もう少し体重を落とせば
ギックリ腰のリスクも軽減することを助言した。

バレーボールの練習中に右膝を捻ってしまい負傷。

50代女性

【主訴】
ママさんバレーの練習中に、ジャンプして着地した際に味方選手の足を踏んでしまい、その際に右膝を捻ってしまい負傷。

【状態】
膝の曲げ伸ばしで痛む。腫脹は見られるが、内出血はない。右膝の内側に痛みを強く感じる。内側側副靭帯および内側半月板を痛めた可能性がある。

【施術】
患部に炎症症状がみられるので、アイッシングと電気療法。
炎症が治まって後、周辺筋の張りを取るために徒手療法。
疼痛緩和、損傷組織修復促進を図るために超音波療法。
筋の動きを元に戻し、関節運動を正常に戻す為に高周波治療等を行なった。

【結果】
受傷後週に2~3回のペースで治療を行なった。
一週目は患部の腫れは引いたものの、痛みや関節可動域制限は残ったままだった。
二週目で関節可動域の改善が見られ、約80%くらいまで動かせるようになった。
痛みはまだ残っており、この時点でのペインスケールは10→6若しくは7程度。
三週目後半でようやく痛みが軽減していき、ペインスケールは10→2くらいまで下がった。
四週目でテーピングで患部を補強しながら練習に参加。まだジャンプはしない約束。
五週目以降軽く飛んでみても痛くないので、練習に本格復帰。
現在試合に向けて猛練習中。

【考察】
受傷後安静にできればもう少し早く復帰できたかもしれないが、主婦なので、炊事洗濯買い物ランチなど、足に負担の掛かる事が多い為、日常生活で痛みが引くまで三週間も要してしまった。過去にも同じような原因で右足首の捻挫等を起こしているので、右足の膝、足首の関節は緩くなっている可能性が高い為、今後の再発予防に下肢のトレーニング方法をアドバイスした。

頚部の寝違え。

40代女性

【主訴】
起床直後から頚部を動かそうとすると頚部右側が痛む。
仕事中も誰かに呼ばれた時に振り返ろうとすると頚部右側が痛くて振り向けない。

【状態】
受傷当日より徐々に痛みが増している。仕事でパソコンを長時間使用した後などは頚部が固まって少しでも動かすとズキっと痛みが走る。
頚部の回旋・前屈・後屈可動域が低下している。
過去にも頻繁に寝違えを起こしており、就寝時の体勢や癖、寝具等が影響していると思われる。

【施術】
患部に炎症がみられる間はアイッシングと電気療法、テーピングを施した。
炎症が治まってからは、徒手療法や超音波療法、高周波治療を行なった。
固まった筋肉を伸ばす為に頚部から肩部にかけてストレッチ。

【結果】
受傷当日は患部の炎症悪化を防ぐ為に徒手療法は控え、アイッシングと電気療法を行い
テーピングにより受傷部分が過度に動くのを防ぐ処置を施した。
2回目の施術ではペインスケール10→5程度まで下がったので、徒手療法で患部周辺の筋硬結を緩め、動きの悪かった筋肉を高周波治療で本来の動きを取り戻した。この時点で頚部の回旋、前屈、後屈の可動域は8割方改善した。
3回目の施術で、ペインスケールは10→2まで落ち着いたが、患部の張り感や奥の方に少し痛みが残っていたので、徒手療法と筋肉の深部まで刺激が届く高周波治療で加療。
以降は、痛みが完全に取れるまで徒手療法を行い、筋肉が元の伸縮を取り戻せるまでストレッチを行なった。5回目の施術終了時でほぼ完治に。

【考察】
受傷当日に適切な施術を受け、患者さん自身がよくやってしまうマッサージや患部を温めるといった事を指導により避けられたので、想定していたよりも早く痛みが引いた。頻繁に寝違いを起こしているので就寝時の環境を確認すると、一つのベッドで親子3人が寝ており、横に寝ている子供と反対側の壁に挟まれて、ほとんど寝返りをしてない事が判明。またうつ伏せ寝の癖があることも分かり、原因の8割方はそれにあることを説明し、せめて寝返りだけでも打てるような環境にすることを指導した。

足の指先を柱の角にぶつけ負傷。

20代女性

【主訴】
自宅の廊下で躓き転倒しそうになり、足を踏み出した際に右第3趾を柱にぶつけた。
歩行時に指先に重心が掛かると痛い。

【状態】
来院時は骨折の疑いを持って来院。腫れ、内出血、叩打痛などは見られない為、
骨折は無いものと思われる。翌日来院時に少し内出血が見られた。
右第3趾を屈曲・伸展したところ基節骨付近に痛みを訴えた。

【施術】
状態から見て、手でいうところの『突き指』症状と酷似している。
患部の炎症を抑える為にアイッシング。
患部の疼痛緩和の為に超音波療法
患部を固定する為に隣の指と一緒にテーピング。

【結果】
現在受傷6日目、四回目の施術を終え、歩行時に体重が掛かっても痛まなくなった。
当初は階段の下りの際、右足先を付けると痛かったが、今は普通に降りても痛みは無い。右第3趾を少しでも屈曲・伸展させると痛みがあったが、過伸展、過屈曲させても痛まなくなった。ペインスケールは10→1もしくは2。

【考察】
受傷当日に来院し施術を受け、翌日、翌々日と連続して施術できたので、当初の予測よりも早く回復している。痛みが早く引いたことで、右足をかばって左足に体重が掛かり、患部以外に痛みが出ることを防ぐことが出来た。次回の来院で完治と判断できると思われる。

交通事故によるムチ打ち症

交通事故によるムチ打ち症

40代男性

【主訴】
自動車で停車中に、後方より追突され頚部を負傷。
事故当日は分らなかったが、2~3日後から頚部に鈍痛と重だるさが現れる。

【状態】
頚部を右回旋させたり、右斜め下を向くと、頚部左側から左肩甲骨内側にかけて
突っ張り感とともに痛みを感じる。頚部の回旋・前屈・後屈可動域が低下。

【施術】
患部の突っ張り感を緩和させる為に徒手療法。
患部疼痛緩和の為に超音波療法。
関節可動域を改善させる為に運動療法。

【結果】
現在八回目の施術を終え、当初少しでも動かすと痛みがあったので仕事にも影響し、
効率が低下したり、趣味のゴルフにも行けない状態だったのが、デスクワーク程度なら
痛みを感じることもなくなり、ゴルフも出来るようになっている。
ペインスケールは10→3もしくは4。現在も継続治療中。

【考察】
事故発生から約2ヵ月半。諸事情があり始めの1ヵ月はあまり治療に行けなかったので、
実質約1ヶ月半でかなり良くなっている。ただ、むち打ち症は症状の出方に波があるので
あくまでここまでは順調だが、この先はまだ分からないので、もう少し様子を見ながら
引き続き施術を行なっていく予定。