院長の症例日記

重い物を持ち上げた時でなくても起こるギックリ腰

50代男性

【主訴】
朝目が覚めて体を起こそうとした際に腰部右側に強い痛みを感じた。
ここ数日は重い物を持ったり激しい運動はしていない。

【状態】
顔を洗おうとして体を前に傾けると患部に痛みがあり、
右斜め前に傾けると更に強い痛みを感じる。靴下を履く動作ができない。
下肢への痺れはないが、電車で立っていると腰から右太腿の外側付近まで鈍痛を感じた。

【施術】
発症当日に来院されたので、患部の炎症を抑える為アイッシングを行ない、
超音波療法で疼痛緩和を図った。更に周辺筋に過度の筋緊張が見られたので
電気療法で筋の緊張を緩めた。

【結果】
翌日のペインスケールは10→6。靴下を履く動作はまだ少し痛む。初日と同様の施術を行ない
少し動かせるようになっているので、軽くストレッチを行なった。
3~5回目の施術では一進一退を繰り返し、夜には良くなるが翌朝は痛みが戻っている状態。
電車で立っている時も腰から右大腿の外側付近までの鈍痛は酷くはないが残っていた。
6~7回目の施術で高周波治療を行ないペインスケールは10~1まで下がり、
靴下もスムーズに履けるようになった。電車で立ってても右大腿部への鈍痛は感じない。
右斜め下へ体を傾けてもあまり痛みを感じなくなった。

【考察】
トータル約10日間計7回の治療で日常生活に支障のないレベルまで回復した。
毎朝職場でラジオ体操を行なっているが、当初前屈系の体操は回避していたが、
6回目の施術あたりから出来るようになっていた。元々体は固く、運動不足も重なり、
就寝中の寝返りや起床直後の急な動作によりギックリ腰を発症した模様。
起床後30分は急な動作は避け、普段からストレッチを行ない、もう少し体重を落とせば
ギックリ腰のリスクも軽減することを助言した。

バレーボールの練習中に右膝を捻ってしまい負傷。

50代女性

【主訴】
ママさんバレーの練習中に、ジャンプして着地した際に味方選手の足を踏んでしまい、その際に右膝を捻ってしまい負傷。

【状態】
膝の曲げ伸ばしで痛む。腫脹は見られるが、内出血はない。右膝の内側に痛みを強く感じる。内側側副靭帯および内側半月板を痛めた可能性がある。

【施術】
患部に炎症症状がみられるので、アイッシングと電気療法。
炎症が治まって後、周辺筋の張りを取るために徒手療法。
疼痛緩和、損傷組織修復促進を図るために超音波療法。
筋の動きを元に戻し、関節運動を正常に戻す為に高周波治療等を行なった。

【結果】
受傷後週に2~3回のペースで治療を行なった。
一週目は患部の腫れは引いたものの、痛みや関節可動域制限は残ったままだった。
二週目で関節可動域の改善が見られ、約80%くらいまで動かせるようになった。
痛みはまだ残っており、この時点でのペインスケールは10→6若しくは7程度。
三週目後半でようやく痛みが軽減していき、ペインスケールは10→2くらいまで下がった。
四週目でテーピングで患部を補強しながら練習に参加。まだジャンプはしない約束。
五週目以降軽く飛んでみても痛くないので、練習に本格復帰。
現在試合に向けて猛練習中。

【考察】
受傷後安静にできればもう少し早く復帰できたかもしれないが、主婦なので、炊事洗濯買い物ランチなど、足に負担の掛かる事が多い為、日常生活で痛みが引くまで三週間も要してしまった。過去にも同じような原因で右足首の捻挫等を起こしているので、右足の膝、足首の関節は緩くなっている可能性が高い為、今後の再発予防に下肢のトレーニング方法をアドバイスした。

頚部の寝違え。

40代女性

【主訴】
起床直後から頚部を動かそうとすると頚部右側が痛む。
仕事中も誰かに呼ばれた時に振り返ろうとすると頚部右側が痛くて振り向けない。

【状態】
受傷当日より徐々に痛みが増している。仕事でパソコンを長時間使用した後などは頚部が固まって少しでも動かすとズキっと痛みが走る。
頚部の回旋・前屈・後屈可動域が低下している。
過去にも頻繁に寝違えを起こしており、就寝時の体勢や癖、寝具等が影響していると思われる。

【施術】
患部に炎症がみられる間はアイッシングと電気療法、テーピングを施した。
炎症が治まってからは、徒手療法や超音波療法、高周波治療を行なった。
固まった筋肉を伸ばす為に頚部から肩部にかけてストレッチ。

【結果】
受傷当日は患部の炎症悪化を防ぐ為に徒手療法は控え、アイッシングと電気療法を行い
テーピングにより受傷部分が過度に動くのを防ぐ処置を施した。
2回目の施術ではペインスケール10→5程度まで下がったので、徒手療法で患部周辺の筋硬結を緩め、動きの悪かった筋肉を高周波治療で本来の動きを取り戻した。この時点で頚部の回旋、前屈、後屈の可動域は8割方改善した。
3回目の施術で、ペインスケールは10→2まで落ち着いたが、患部の張り感や奥の方に少し痛みが残っていたので、徒手療法と筋肉の深部まで刺激が届く高周波治療で加療。
以降は、痛みが完全に取れるまで徒手療法を行い、筋肉が元の伸縮を取り戻せるまでストレッチを行なった。5回目の施術終了時でほぼ完治に。

【考察】
受傷当日に適切な施術を受け、患者さん自身がよくやってしまうマッサージや患部を温めるといった事を指導により避けられたので、想定していたよりも早く痛みが引いた。頻繁に寝違いを起こしているので就寝時の環境を確認すると、一つのベッドで親子3人が寝ており、横に寝ている子供と反対側の壁に挟まれて、ほとんど寝返りをしてない事が判明。またうつ伏せ寝の癖があることも分かり、原因の8割方はそれにあることを説明し、せめて寝返りだけでも打てるような環境にすることを指導した。

足の指先を柱の角にぶつけ負傷。

20代女性

【主訴】
自宅の廊下で躓き転倒しそうになり、足を踏み出した際に右第3趾を柱にぶつけた。
歩行時に指先に重心が掛かると痛い。

【状態】
来院時は骨折の疑いを持って来院。腫れ、内出血、叩打痛などは見られない為、
骨折は無いものと思われる。翌日来院時に少し内出血が見られた。
右第3趾を屈曲・伸展したところ基節骨付近に痛みを訴えた。

【施術】
状態から見て、手でいうところの『突き指』症状と酷似している。
患部の炎症を抑える為にアイッシング。
患部の疼痛緩和の為に超音波療法
患部を固定する為に隣の指と一緒にテーピング。

【結果】
現在受傷6日目、四回目の施術を終え、歩行時に体重が掛かっても痛まなくなった。
当初は階段の下りの際、右足先を付けると痛かったが、今は普通に降りても痛みは無い。右第3趾を少しでも屈曲・伸展させると痛みがあったが、過伸展、過屈曲させても痛まなくなった。ペインスケールは10→1もしくは2。

【考察】
受傷当日に来院し施術を受け、翌日、翌々日と連続して施術できたので、当初の予測よりも早く回復している。痛みが早く引いたことで、右足をかばって左足に体重が掛かり、患部以外に痛みが出ることを防ぐことが出来た。次回の来院で完治と判断できると思われる。

交通事故によるムチ打ち症

交通事故によるムチ打ち症

40代男性

【主訴】
自動車で停車中に、後方より追突され頚部を負傷。
事故当日は分らなかったが、2~3日後から頚部に鈍痛と重だるさが現れる。

【状態】
頚部を右回旋させたり、右斜め下を向くと、頚部左側から左肩甲骨内側にかけて
突っ張り感とともに痛みを感じる。頚部の回旋・前屈・後屈可動域が低下。

【施術】
患部の突っ張り感を緩和させる為に徒手療法。
患部疼痛緩和の為に超音波療法。
関節可動域を改善させる為に運動療法。

【結果】
現在八回目の施術を終え、当初少しでも動かすと痛みがあったので仕事にも影響し、
効率が低下したり、趣味のゴルフにも行けない状態だったのが、デスクワーク程度なら
痛みを感じることもなくなり、ゴルフも出来るようになっている。
ペインスケールは10→3もしくは4。現在も継続治療中。

【考察】
事故発生から約2ヵ月半。諸事情があり始めの1ヵ月はあまり治療に行けなかったので、
実質約1ヶ月半でかなり良くなっている。ただ、むち打ち症は症状の出方に波があるので
あくまでここまでは順調だが、この先はまだ分からないので、もう少し様子を見ながら
引き続き施術を行なっていく予定。