院長の症例日記

手首から肘にかけての鈍い痛み

50代 男性

【主訴】
パソコンで仕事をしていると段々手首から肘にかけての筋肉に鈍痛が出始める。
革のカバンの取ってを握って持ち上げようとすると前腕部が痛くて力が入らない。

【状態】
長時間のパソコン作業(マウス操作)で、手首が少し背屈した状態が続いたり、
キー操作で右手の第2指~5指を過度に使用したことにより、前腕伸筋群の微妙な
筋緊張が長時間続いたことで、オーバーユースを起こしている。

【施術】
右手関節から肘までの前腕伸筋群の緩めるために、マッサージとストレッチを
行ない、患部の疼痛緩和の為に超音波療法を行なった。
手首の動きや前腕伸筋群の動きを制限するテーピングを施した。

【結果】
初回から3回目までは施術後は楽になるが、翌日には元に戻っていた。
4回目の施術時(初回から10日間)にかなり楽になっており、前日仕事帰りに
うっかりカバンの取ってを握って持ち上げてしまったが痛くなかった。

【考察】
定期的に施術できているので、痛みの軽減具合に多少上下はあるが、順調に
改善している。仕事でパソコンを使わない訳にはいかないので、手首に負担の
掛かりにくいマウスの持ち方やキー操作の方法をアドバイスし、前腕屈筋群を
少し鍛えてみるように伝えた。

眩暈(めまい)

50代 女性

【主訴】
最近仰向けで寝るとめまいが現れ出した。耳鼻科のクリニックや総合病院で検査したが、
特に異常は見つからず、薬を処方されたので服用しているが治まる気配がない。
耳鼻科の先生には肩や首の張りが強いので、ほぐしてみてはと言われた。

【状態】
上を向くと少し目が回る。仰向けで寝るとやはり目が回る。歩行時は出ない。
耳鳴りも出てない。肩は昔から凝っている。

【施術】
頚部から肩、背中にかけての張りを緩める為にマッサージとストレッチを行なった。
頚部から肩にある経穴を軽く刺激している。
仰向けになるとめまいがでるので、初めはうつ伏せと横向きで寝てもらい施術。
数回の施術後仰向けでも大丈夫になったので、仰向けでの施術。

【結果】
初回の施術後からめまいは軽減し、5~6回目の施術時には上を向いても目が回らず、
仰向けで寝ても大丈夫なまでに回復。頚部から肩、背中の張りはまだ残っているが
施術の度に緩んできている。

【考察】
めまいと同時に耳鳴りがあればメニエール病や突発性難聴の可能性があり、病院で
しっかり治療する必要があるが、今回は先に病院で異常なしと診断されていたので、
クリニックの先生が言った通り肩や首の強い張りが原因で発症していた模様。
寒くなるとめまいを訴える患者さんが増える傾向にあるので、内因性のめまいか
外因性のめまいかをしっかり判断するためにも、病院で診てもらう事が大事。

足の裏が痛む 前回の続き

40代男性

【主訴】
お盆休みに公園で、子供たちの遊びに付き合って走り回った。
翌朝起きて歩き出した時に足の裏に痛みを感じた。それからずっと右足の裏に痛みがある。

超音波治療とテーピングで痛みはピーク時の2~3割程度まで減少した。

【状態】
約3週間ほぼ毎日治療を行ない痛みはピーク時の2~3割まで減少したが、そこからなかなか
痛みが引かない日が続く。日常生活ではあまり気にならなくはなったが、ちょっとつま先に
体重を掛けたりするとまだ痛みを感じる。

【施術】
超音波治療である程度良くなっていたが、改善傾向が停滞気味なので、治療方法を変更する。
高周波療法(プローブ使用)で、やはりピンポイントで照射。少し強めで照射するのである程度
我慢が必要。照射後テーピングを一本貼った。

【結果】
高周波を当てた直後は鎮痛効果によりほとんど痛みを感じないようになったが、翌朝は少し
痛みが戻っていた。10日間この治療を続けたところ、徐々に翌朝の痛みが気にならない程度に
なり、更に10日間続けたところ、翌朝もほぼ痛みを感じないまでになった。

【考察】
超音波で改善しきれなかった部分を、高周波に代えて別角度からアプローチすることで、
難敵である足底筋膜炎をほぼ完治することができた。放置すると何年も痛み続ける足底筋膜炎を
約1ヶ月半で気にならないレベルまで改善できたのは、ほぼ毎日治療に来られた患者さんの努力の
賜物だと思う。

足の裏が痛む

40代男性

【主訴】
お盆休みに公園で、子供たちの遊びに付き合って走り回った。
翌朝起きて歩き出した時に足の裏に痛みを感じた。それからずっと右足の裏に痛みがある。

【状態】
起床直後の歩き始めが一番痛む。仕事に出てある程度動いていると少しマシになってくるが、
つま先に体重が掛かると足底の真ん中より少し指寄りにズキッと痛みを感じる。
2週間程様子を見ていたが、一向に改善しない。
日頃あまり運動はしない。

【施術】
典型的な足底筋膜炎と思われる。患部でピンポイントの痛みを探し出し(ひたすら押して確認)
一番痛みの強い部位に超音波治療を行なった。超音波後は足底に一本テーピングを貼った。

【結果】
超音波照射後、一番痛みの強かった部位を同じように押して確認すると、痛み半減。
歩行時の痛みも確認していたので、テーピング後に歩行して確認すると、更に痛み軽減。
翌朝いつも一番痛む起床直後の歩き始めも若干痛みは感じるが、あまり気にならない程度。
治療開始からほぼ毎日超音波治療+テーピングを行ない、ピーク時の2~3割まで痛み減少。

【考察】
運動不足と準備体操不足が招いた典型的な足底筋膜炎。常に体重の掛かる足底部分の症状なので、
放置しても治りが悪い症状の一つ。場合によっては何年も痛みに悩まされることもあるので、
初期治療が重要。患者さん自身も痛感しているようで、毎日通院して症状改善に取り組んでいる。

足首の捻挫②

30代女性

【主訴】
夏のお祭りの時に、浴衣を着ていたので下駄を履いて歩いていた際に躓いて転倒し左足首を捻挫。
内出血や腫れは微かに確認できるが、酷くは無い。ただ歩行時につま先に体重を掛けると
足関節前方に痛みを感じ、関節が抜けそうな感覚がある。

【状態】
下駄の先が地面に引っ掛かってしまい、左足関節過度底屈状態になり、関節の前方から側方に
かけて損傷している。
背屈しても痛みはない。底屈させると痛みがあるので、正座ができない。

【施術】
患部に損傷組織の治癒、炎症の軽減、腫脹の軽減等を目的として超音波を当てた。
皮膚を触診するとやや熱感があったので、アイッシングをおこない、施術後は底屈を予防する為に
テーピングで動きを制限させた。

【結果】
受傷後約一ヶ月が経過し、歩行時の痛みは徐々に軽減しているが、底屈可動域が50%の回復に
止まっている。リハビリとして底背屈の運動も開始している。

【考察】
スニーカーを履いての歩行はほぼ問題ないが、ヒール(踵高約5㎝)を履いての歩行にはまだ不安が
あるのでできない。底屈になると関節が抜けそうになる感覚もまだ残っているので、常につま先を
やや背屈状態にしようとしてしまう。その為、前脛骨筋や長拇趾伸筋、長趾伸筋の張りが強い。
これらの張りが底屈を邪魔しているので、そこを緩めながら底屈の可動域の改善を目指す。

ふくらはぎの肉離れ

50代女性

【主訴】
子供が滑り台から滑ってきたので、受け止めようとして右足で踏ん張った際に右ふくらはぎの
肉離れを起こす。

【状態】
受傷直後の来院で、歩行困難、患部の腫脹、内出血が見られ患部の圧痛も著明。患部の陥凹は
ハッキリとは分からない為、Ⅱ~Ⅲ度の肉離れと思われる。

【施術】
受傷直後の為、患部にはアイッシング。周辺組織に超音波を当て循環不全による疼痛緩和を
図る。最後にテーピングにより固定。

【結果】
翌日の来院時はまだ痛みも強く、腫れ、内出血ともにハッキリと確認できる。

【考察】
まだ来院して2日しか経過していない為、顕著な変化はでていない。
今後継続して施術予定。

ボール遊びをしていた時に股関節を痛める

10代 男の子

【主訴】
休み時間中にドッジボールで遊んでいた時に、身体を反転させたときに左股関節に痛みを感じた。
軽い痛みだったのでそのまま休み時間が終わるまで続けていた。
その後下校時に歩いていると左股関節付近が徐々に痛くなり、正常歩行に支障が出る位痛む。

【状態】
左の腰骨の辺り(骨の出っ張り部分)のやや下部から鼡径部にかけて圧痛があり、仰向けで左足を
伸ばしたまま上方へストレッチさせても30度くらいで痛みが現れる。うつ伏せで左膝を屈曲させ
ると90度くらいで痛みが現れる。痛みの影響で左四頭筋がかなり張っている。
足を引きずる程ではないが、歩行時に左足に体重を掛けると痛い。

【施術】
痛めてまだ間もないので、アイッシングと徒手療法で痛みの緩和を図り、低周波治療や軽めの
ストレッチを行ない張りの強い筋肉を緩めて経過を観察した。
小児で関節付近の痛みなので、超音波は使用せずに施術を進めた。

【結果】
施術の翌日には痛みが軽くなり、歩行中の痛みも半減近くまで引いていた。
ストレッチの際の痛みはまだまだ残っており、上がる角度もまだ大きな変化はない。
自転車に乗ろうとして跨ぐ時に痛みを感じる。
3回目の施術で歩行時の痛みはほぼなくなり、ストレッチの可動域も拡がってきた。
5回目の施術時点で、ペインスケールで10→3くらいになっており、かなり楽に動けるように
なっていた。ただ、走る、しゃがむ、自転車に乗る、の動作の際にまだ少し痛みがある。
2週間の施術でほぼ痛みは無くなり、痛みが残っていた動作でも痛まなくなった。

【考察】
小児の股関節周辺の痛みだったので、単純に股関節の捻挫なのか他の疾患なのかの鑑別は重要
なので、初診時に小児特有の股関節痛を伴う疾患があることを付き添いで来られた親御さんに伝え、
施術しても改善の兆しがなければすぐに病院でドクターに診てもらう事を確認してから施術を始めた。
幸い施術期間中に症状が悪化したり、痛みが増加することはなかったので、症状が消えるまで
施術を続けた。
最近スポーツを始めたらしく、普段あまりストレッチをしていなかったみたいなので、ストレッチ
不足が今回の痛みを引き起こした可能性もあるので、今後はしっかりストレッチをするように指導。

首の寝違えについて

今回はいつもとは違う形での投稿です。

なぜか最近『寝違え』で首を痛めて来院される方が増えています。
季節的なものも関係しているかもしれません。

大抵の場合、これといった治療をしなくてもちょっと我慢していれば徐々に治まり、
その日のうちには痛みはとれて治ります。

ですが、まれに痛みが徐々に強くなり、首を動かそうとすると激痛が走り、くしゃみや咳をしても
痛み、ほとんど動かせなくなってしまうこともあります。私も経験あります。かなり辛いです。

寝違えは必ずしも寝ている間の姿勢が悪かったから、という理由だけで発症するとは限りません。
日中に痛み始めることも珍しくありません。

朝はちょっと違和感がある位だったのが、パソコンに向かって仕事をしているうちに段々首が
痛くなり、昼過ぎには首をちょっと動かしただけ激痛が走るということもよくあります。

寝違えを発症すると、首の骨(頚椎)の接合部分である椎間関節や椎間板に炎症が起きていると
考えられ、頚椎周辺の筋肉が固まって緊張してしまいます。

これは炎症を起こしている部分を本能的に守ろうとして、筋肉が鎧のようになっているからです。

なので痛みを治める順番としてはまず炎症を何とかしなければ固くなった筋肉は柔らかくなりません。
先に固くなった筋肉をほぐそうとしてマッサージをしてはいけません。逆効果の場合もあります。

まず患部を冷やす。オススメは保冷剤をハンカチ等で包み、痛みを感じる部位に直接当てる方法。
10~15分位冷やして、一旦外して皮膚の冷たさが元に戻ったら再度冷やす、を可能な限り繰り返します。

炎症は発症から約48~72時間がピークと言われますので、発症からおよそ3日間はアイッシングが有効
と考えられます。

患者さんからよく「湿布を貼って冷やしてました」という事を聞きますが、冷湿布に冷やす効果は
ありません。貼った瞬間にひんやり感じる成分が含まれているので冷えていると思われがちですが、
湿布の目的は『冷やす』のではなく、薬剤を使って炎症を軽減する事にあります。

ですので、お仕事で上記のアイッシング方法が難しい場合は、湿布を貼って炎症を鎮めるのも有効です。

あとは、なるべく早く治療を受けることが大事です。初期段階で治療ができればトータルの痛みの
期間が短くて済みます。

治療後にテーピングで筋肉を補強、動きを制限することで余計な痛みを防ぐことができます。

また、寝違えは単に寝ている姿勢が悪かっただけで起こるものではありません。定期的に繰り返し発症
する方は、その原因が必ずあるはずです。

今後の為にも一度根本を探し出し、治療をしておくのも大事です。

ゴルフのスイングによる腰痛

70代男性

【主訴】
ゴルフの練習場で打ち込んでいた際に、一瞬腰部右側にピリッと痛みを感じたがそのまま打ち込んで
いたところ、終了後に腰部右側が強く痛み始めた。ゴルフ歴は約50年。

【状態】
腰部右側から右臀部および右ハムストリング(太腿の裏)に痛みを感じる。腰部の回旋、前後屈の
可動域が低下。症状が出てから練習に行ったが、思うようにスイングできない。
右腰部にトリガーポイントが確認できる。押圧すると右臀部や右ハムスト上部に関連痛もみられる。

【施術】
筋肉を確認すると腰部全体から臀部にかけてかなり張りがあり、ハムストリングの柔軟性もかなり
低下している。普段からジムにも通い、身体は鍛えているようだがストレッチはあまり行なって
いないとのこと。なので、腰部から臀部、ハムストリングにかけて徒手療法およびストレッチで
張りを緩め、高周波療法にて深層筋へのアプローチも行なった。

【結果】
施術の翌日に練習を行なったが、60~70%くらいのスイングならあまり痛まないが、それ以上で
スイングするとまだ痛みを感じる。施術前より振れるようにはなっているそうなので、継続して
施術を行ないながら経過を観察していくことに。

【考察】
ゴルフ歴は約50年で、週に数回打ちっ放しに行き、更にジムでトレーニングもしているとのこと
なので、年齢的な事も考えて少し運動のペースを落として、身体を休めることも大事だという
ことを話して、しばらくは体の治療を優先してもらう事にした。ただ、ゴルフはライフワークに
なっており、生きがいでもあるので、これからもまだまだ現役でゴルフができるような体を
作っていくとこを目標に治療を継続している。

足首の捻挫

20代女性

【主訴】
階段を下りていた時に左足つま先が段差に引っ掛かり、つま先が下を向いた状態で体重が掛かり
足首を捻挫。かなりの内出血、腫脹があり、痛みも強い。通常歩行が困難。

【状態】
急いで階段を下りていた時に最後の2~3段でつまづいて転倒したので、勢いがついた状態で
足首を捻っているのでかなり強く損傷している。その日のうちに強い腫脹と相当量の内出血が
あった模様。すぐに病院でレントゲン撮影で骨折の有無を確認したが、骨に異常は無かった。

【施術】
患部には損傷組織の治癒、炎症の軽減、腫脹の軽減等を目的として超音波を当てた。

【結果】
受傷後一ヶ月が経ち、少しずつだが痛みは軽減している。腫れはまだ完全には引いておらず、体重を
掛けると痛む。

【考察】
受傷後しばらくは整形外科にも通っていたが、仕事が忙しく思うように治療が進まなかったらしく、
その為に長引いている。通常歩行時もまだ少しかばって歩いているので、もうしばらく治療、観察が必要。