院長の症例日記

ボール遊びをしていた時に股関節を痛める

10代 男の子

【主訴】
休み時間中にドッジボールで遊んでいた時に、身体を反転させたときに左股関節に痛みを感じた。
軽い痛みだったのでそのまま休み時間が終わるまで続けていた。
その後下校時に歩いていると左股関節付近が徐々に痛くなり、正常歩行に支障が出る位痛む。

【状態】
左の腰骨の辺り(骨の出っ張り部分)のやや下部から鼡径部にかけて圧痛があり、仰向けで左足を
伸ばしたまま上方へストレッチさせても30度くらいで痛みが現れる。うつ伏せで左膝を屈曲させ
ると90度くらいで痛みが現れる。痛みの影響で左四頭筋がかなり張っている。
足を引きずる程ではないが、歩行時に左足に体重を掛けると痛い。

【施術】
痛めてまだ間もないので、アイッシングと徒手療法で痛みの緩和を図り、低周波治療や軽めの
ストレッチを行ない張りの強い筋肉を緩めて経過を観察した。
小児で関節付近の痛みなので、超音波は使用せずに施術を進めた。

【結果】
施術の翌日には痛みが軽くなり、歩行中の痛みも半減近くまで引いていた。
ストレッチの際の痛みはまだまだ残っており、上がる角度もまだ大きな変化はない。
自転車に乗ろうとして跨ぐ時に痛みを感じる。
3回目の施術で歩行時の痛みはほぼなくなり、ストレッチの可動域も拡がってきた。
5回目の施術時点で、ペインスケールで10→3くらいになっており、かなり楽に動けるように
なっていた。ただ、走る、しゃがむ、自転車に乗る、の動作の際にまだ少し痛みがある。
2週間の施術でほぼ痛みは無くなり、痛みが残っていた動作でも痛まなくなった。

【考察】
小児の股関節周辺の痛みだったので、単純に股関節の捻挫なのか他の疾患なのかの鑑別は重要
なので、初診時に小児特有の股関節痛を伴う疾患があることを付き添いで来られた親御さんに伝え、
施術しても改善の兆しがなければすぐに病院でドクターに診てもらう事を確認してから施術を始めた。
幸い施術期間中に症状が悪化したり、痛みが増加することはなかったので、症状が消えるまで
施術を続けた。
最近スポーツを始めたらしく、普段あまりストレッチをしていなかったみたいなので、ストレッチ
不足が今回の痛みを引き起こした可能性もあるので、今後はしっかりストレッチをするように指導。